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プロが教える!排水管つまりの原因と対処方法(1) トイレのつまり編

みなさん、こんにちは。大阪排水管高圧洗浄センターの井戸です!
本日は2002年から大阪の住宅総合設備会社に勤務して水道・排水業界歴14年と3ヶ月(2016年7月9日現在)の間に様々な排水のトラブルを見て解消してきた水回りの専門家として、みなさまに『排水管つまりの原因と対処方法』をお伝えしたいと思います。

排水管がつまる・溢れる等、水回りトラブルの主な発生場所

●水洗トイレ
●キッチン(台所)のシンク(流し台)
●浴室(風呂場)の洗い場
●洗面台
●飲食店の流し台、排水枡(マス)

生活しているなかで、排水を行う箇所のほとんどで毎日汚れた水を流しているわけですから、定期的に洗浄を行わないと一緒に流している汚れなどが付着してゆき、年月を経てこびりついた結果、あるときに完全に詰まってしまうということが起こります。完全に詰まってしまうと、汚れた水が排水から溢れだし汚水で水浸し。マンションなどの集合住宅の場合、下の階にまで流れてしまい多額の損害賠償をしないといけなくなってしまいます。そうならない為に、各発生場所に応じた対処方法(応急措置)と原因を知っていただき、大きな損害にならないよう、またそういったトラブルを未然に防げるよう、お伝えしていきたいと思います。

水洗トイレのつまり、排水不調(流れが悪くなる)、溢れそうになる場合

1.排水時、汚水が流れにくくなり、便器から溢れそうに(流れが遅く)なった場合
2.トイレの排水が流れなくなり溢れてくる(完全につまった)場合

1.と2.で対処方法が異なりますのでご注意ください。

まずトイレの排水が完全つまってしまった場合ですが、一番多い原因が『便器の中、排水パイプに行くまでの途中に何かものが詰まってしまい流れなくなる』です。トイレは毎日使うものですから、流れが悪くなったり、溢れそうになる段階でかなりドキドキします。突然、完全に詰まって溢れだす場合は、何らかの異物を流してしまった結果、便器と排水パイプのつながっている部分に物がひっかかってしまい、完全につまってしまいます。

便器から出ている排水パイプに長年の汚れ(汚物やトイレットペーパー)などが蓄積してつまってしまうことは非常に稀。先に申し上げたとおり、この場合事前に不調がありますので気付きますね。それよりも先にある排水マスや、排水管の接続部分に問題があり、汚物やトイレットペーパーなどが少しづつ蓄積して流れが悪くなり、最終的に詰まってしまうということはあります。その際は、排水マスを点検し汚れの除去や汚れや異物が蓄積してしまう原因を取り除く対応をとれば詰まりなどのトラブルは解消し、その後のトラブルも防げます。

1.汚物(便)やトイレットペーパーなどが詰まった場合

大量のトイレットペーパーを汚物を一気に流そうとした場合によく詰まります。基本的にトイレットペーパーは水に溶けて流れやすいようにできていますが、大量に使ってそれを便器に入れた場合、水を吸って膨張してしまい溶けるどころか便器に栓をしてしまいかねません。 詰まってしまった異物を取り去る方法は、スポイト・ラバーカップ(俗に「すっぽん」とか「ガッポン」、「パッコン」といわれる)という器具で便器に圧力をかけて汚水で押し出すようなかたちで詰まってしまった塊を少しづつ崩してゆき流してしまいます。

スポイト(パッコン)を使って、汚水を押したり引いたりすることで詰まっている異物の周りの水をゆさぶり、詰まっている物(トイレットペーパーなど)を柔らかくほぐすことで流れを促し、詰まりを解消します。

便器から流れずに、便器いっぱいに溢れそうになった汚水は、予めバケツなどである程度減らしてから上記の作業をするようにしてください。いっぱいに水が溜まった状態でスポイト・ラバーカップ(すっぽん)を便器に挿入し、圧力をかけると、汚れた水が溢れてしまい、トイレの床を汚してしまったり、後で他の作業が発生してしまいますのでご注意ください。

逆に便器内に水が全く無い状態ですと、スポイト・ラバーカップ(ガッポン)を使って水圧をかけることができません。あくまでもスポイト・ラバーカップ(パッコン)は『水圧』をかけることで異物をゆさぶることで詰まりを解消するもので、『空気圧』で解消するわけではありません。

ある程度の水がある状態でスポイト・ラバーカップを便器内の排水口へしっかりと当てて、押す、引く、押す、引くという風に押したり引いたりを繰り返します。力のかけ方としては『しっかりと押した後に強く引く!』ことが重要なポイントです。何度か押して強く引くうちに異物がほぐれて崩れていき、突然一気に流れるようになります。

トイレつまりを解消するために使うラバーカップ(パッコン)ですが、洋式用と和式用がありますので形状の違いに注目いただき、購入する際に間違わないようにご注意ください。

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2.汚物(便)やトイレットペーパー以外(異物)が詰まってしまった場合

水に溶けない固形物(財布、カイロ、紙おむつ、布パンツ、ハンカチ、携帯電話・スマホ)などを流してしまってトイレがつまった場合、紙類が詰まってしまった場合と比べて流れなくなった汚水の水位が長時間放置しても下がらない場合が多くあります。この場合、上記のスポイト・ラバーカップなどを使い水圧をかけてみて異物が動きつまりが解消する可能性はありますが、異物が大きい場合、その先の排水管や排水管の接続部分や曲がった部分でつっかえてしまいますと、取り出す事が更に困難になり最悪の場合、便器を取り外して異物を取り除かないといけなくなりますので、大きなリスクを伴います。

便器の取り外しについては、技術的に専門の業者でないと出来ません。また、取り外して異物を取り除いた後、再度便器を設置する際に新しい部品を使う必要がある場合があります。

結論異物を流してトイレがつまった場合、便器を取り外して詰まった異物を除去するのが一番早くて確実。流してしまった物、詰まった原因が分かっている場合は依頼した水道業者に正直にお伝えください。問題の解決方法は原因からさかのぼって検討しますので、スムーズに解決して結果的に費用も安くつきます。自分の失敗が恥ずかしくて「どうして詰まったのか分からない」や「トイレットペーパーをいっぺんに沢山流してしまったら詰まった」などと安易に嘘を伝えると、専門業者もそれを信じて、なるべく簡易に解消しようとスポイト・ラバーカップを使用したりします。もちろん、それでは解消せずに、そのた検討違いの対処方法をあれこれ試すことになり、作業が長引きますので、費用は高くついてしまいます。

「パンツを流してしまった」や「財布を流してしまった」と伝えていただければ、最初から一番確実な除去方法を選んで作業しますので時間も費用も節約できますね。

流れが遅くなって便器から汚水が溢れそうになった場合

便器と排水パイプがつながっている箇所に異物(財布、携帯電話・スマホ、ライター、鍵、紙おむつ、布パンツ、使い捨てカイロ)などが引っかかってしまった場合、流れが悪くなり、排水の際に便器いっぱいまで溢れそうになるが、少し待てば徐々に流れていくという状態になることがあります。この場合、流した異物が小さい物(排水管を流れていくサイズ)であればスポイト・ラバーカップを使って流せる可能性もありますが、大きなものの場合は上記のとおり便器を外して取り除くしか方法はありません。

仮に一旦はスポイト・ラバーカップを使ってトイレのつまりを解消出来たとしても、それらが排水管の曲がった箇所やつなぎ目、排水マスでひっかかり、時間経過により汚物が蓄積していき最終的にトイレ以外の排水も流れなくなって大変なトラブルにつながってしまう場合もあります。トイレに異物を流してしまった場合は、即座に専門業者に依頼をして、便器を外して異物を取り除くことが一番シンプルで安心な対処法だということがお分かりいただけましたでしょうか。

大阪排水管高圧洗浄センターは市町村指定の水道工事店

当サイトでは、排水管の高圧洗浄によるつまり等の予防を主なサービスとして紹介していますが、ご家庭・店舗のあらゆる水回りの修理・工事を承っております。トイレのつまり等で緊急の対処を行った後に、その問題点となる箇所の修繕・修理のご提案をすることもできますので、お気軽にご相談ください。年中無休・即日対応をモットーに、土日祝も24時間フリーダイヤルでご依頼を受け付けております。

お見積もり・出張費用は無料

排水口から水が溢れてきた、トイレが詰まったなどのトラブルの際はお気軽に 0120-032-050 までご相談ください。かんたんつまり修理は3,000円(税別)~対応。詳しくは下記のリンクから料金表ページをご覧ください。

排水管高圧洗浄、かんたんつまり解消料金

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